泊手の血脈

剛泊会

月刊空手道2015年3月号から5月号にかけて3回にわたり連載されました。

剛泊会会長の渡嘉敷唯賢先生が泊手の武術家について調査を行い、一軒一軒の家を訪ね、家譜や系図、位牌等を確認する作業を行った成果を月刊空手道で公開されたものとなっています。

ちなみに那覇手の武術家も含めて「沖縄伝統空手道 那覇手(剛柔流)・泊手(松茂良派)二大流派の血脈を探る」という本に詳細をまとめられています。

本連載では、まず泊手の第一世代(1800~1921)二人の中興の祖として宇久嘉隆と照屋規箴が紹介されています。ご存じの方も多いかと思いますが、泊手の武士として名声を得る松茂良興作の師匠として有名です。

第二世代(1846~1942)泊手の武術家として、松茂良興作、山田義恵、親泊興寛、眞榮田義長、眞榮田義任の5人が紹介されています。

第三世代、松茂良興作から学んだ武術家として久場興保、金城筑登之紀任、山里(山田) 義輝、伊波興達の4人が紹介されています。松茂良興作には紹介されている以外にも末吉仁王、仲栄真盛吉、比嘉蒲戸、親泊英朗、親泊興通などの多くの武術家が師事されていたようです。

その後の第四世代については、仲本興正、仲宗根正侑、眞榮田義正、平安山良善、外間政吉、外間政順の6人が紹介されています。渡嘉敷唯賢先生の師匠である仲宗根正侑先生については特に詳細に語られています。

その他、剛泊会に伝わる泊手の型のナイハンチ(初~三段)、ワンスー大、ワンスー小、ワンカン、チントー、クーサンクー、ローハイ、パッサイ、リンカンについてどのような系統で伝わったのかの記載や、ナイハンチとローハイの分解についても腰使いやチンクチに関するアドバイスも含めた解説がされていて貴重な資料になっていると思います。

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